
2026年3月28日「不登校経験者による多様な進路交流会」レポート
2026年3月28日(土)、三茶しゃれなあどホールで「不登校経験者による多様な進路交流会」が開催されました。不登校を経験した子ども、不登校の子を持つ保護者、不登校を経験した子どもを支える学校の先生などが登壇し、それぞれの立場から経験や思いを語りました。この記事では、当日の様子をお伝えします。
〜こちらもあわせてお読みください〜
★今後のイベント情報が掲載されるイベントページはこちら
★子どもの経験談はこちら 公開をお待ちください
★保護者の経験談はこちら 公開をお待ちください
★荒井先生のお話はこちら 公開をお待ちください

「不登校経験者のための多様な進路交流会」は、「不登校の進路について、当事者同士でリアルな情報交換ができる場を」との想いから2017年に始まったものです。世田谷区生活福祉課との共催、教育委員会の後援により実施され、区内の小中学校や不登校特例校、教育支援センター、児童館などにも広く案内されました。
オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド形式で行われ、別室では資料の閲覧や本会場の映像視聴も可能でした。外出が難しい方や会場に足を運ぶことが難しい方にも参加の機会が開かれるよう、工夫しています。
当日は、不登校当事者・経験者や保護者だけでなく、行政関係者、学校関係者、地域の居場所を運営する方など、さまざまな立場の人が集まっていました。世田谷区長にも会場にお越しいただき、会の冒頭にご挨拶いただきました。その後、子ども・保護者・先生による経験談をお聞きする第1部、参加者で地域別にグループトークをする第2部、という2部構成で会が進みました。

第1部:子ども・保護者の経験談、学校の先生からみた不登校
第1部では、まず不登校を経験した子どもたちから、不登校になった経緯や当時の生活、保護者の関わりで嬉しかったこと・辛かったこと、そして次のステップに踏み出したきっかけなどをお話しいただきました。ひとくちに「不登校」と言っても、その経緯も、過ごし方も、その後の歩みも、本当に一人ひとり異なることが伝わってくるお話でした。
保護者の方からは、子どもが不登校になった当時の気持ち、対応の失敗談、そして進路にどう関わってきたかをお話しいただきました。「この世の終わりだと思うくらいショックだった」「ダメな親だと思われたくなかった」という当時の正直な気持ちや後悔まで、包み隠さず語っていただきました。多くの会場参加者が大きくうなずいている場面も見られ、登壇者のお話にたくさんの方が共感している様子がうかがえました。
続いて、さくら国際高等学校理事長(公式ホームページはこちら)の荒井裕司先生にご登壇いただき、先生がこの道に入ったきっかけ、全国で家庭訪問をされる中での経験談、不登校の子どもたちへの思いなどをお話しいただきました。「不登校の子どもたち大歓迎」「学校に行かないという選択は相当のエネルギーがないとできないので、そのエネルギーをどうやって引き出すかが大人の役目」という言葉が、特に印象的でした。

第2部:地域別グループトーク
第2部では、参加者の皆さんが地域別のグループに分かれ、車座になって意見交換をしました。今回は「近くに住んでいる人同士でつながる」をコンセプトとし、世田谷区内5地域(世田谷地域、北沢地域、玉川地域、砧地域、烏山地域)別のグループを編成しました。
第1部で経験を語ってくれた子どもや保護者の方もそれぞれのグループに加わり、時間が足りないほど話が尽きない様子でした。同じ地域に住む人同士で、「あのフリースクール知ってる?」「うちの近くにこんな居場所があって」といった、地域に根ざした具体的な情報交換が生まれていました。
少し先に経験をした人との交流、そして同じような悩みを抱えている人同士の交流は、参加したみなさんにとって少しでも勇気をもらえたり、明日からまた頑張ろうと思えたりする時間になっていたように思います。
今回は、2026年3月28日に行われた「不登校経験者による多様な進路交流会」の様子をお伝えしました。このイベントで子ども・保護者・先生がお話しくださった経験談も別のコラムとして掲載しますので、ぜひご覧ください!
また、世田谷ブライトネットワークでは、今後もこのイベントを継続すると共に、「家で育つ」という進路のあり方や中学卒業以外のタイミングでの進路選択を主題とする会も設けたいと考えています。次回以降の実施情報は世田谷ブライトネットワークのイベントページに掲載します!